2013年05月21日(火)

こいぬの くんくん

「こいぬのくんくん」
ディック・ブルーナ 文・絵 松岡恭子訳

多くの人が知っている、ディック・ブルーナの絵本やグッズ・・・色鮮やかながら、優しさを醸し出しています。お気に入りの方も多いいと思いますが、ここは「子供が食いつく本」の分類に入れました。この小さな絵本を手にした時に、自分の絵本(自分だけの世界)という感覚が湧いてきませんか?今日は、その中でもストーリー性のある「こいぬの くんくん」をご紹介します!

皆さんは初めのページを開いて、こいぬのくんくんと出会う時にどんな気持ちになりましたか? 私はこのページでいつもドキドキ ワクワクしてしまいます。 かしこそうで、好奇心が旺盛な、可愛いくんくん! そして、目も鼻も真っ黒で、くんくんとにおいをかいでいるのが実感できませんか?幼児期の小さい子供たちには、本当に動いているように感じられるのだそうです。この絵本では、くんくんの顔のアップが何枚か出てきますが、真正面から見えるので、本の世界に入って、ドキドキする感情も自然に出てきます。くんくんが考えている場面や「わかった!」といった表情をするのが手に取る様にわかります。そうです!ここが大切な点だと思います。 この本を読んでいる子供や見ているだけの幼児にだって、登場人物の感情が理解できるんです。これ本当です!・・・最後のページのくんくんと女の子の様子を見てくださいね(表紙の絵) すっかり安心した二人がいますよ。

・・・さて以前テレビで、作者のブルーナがどんな風に絵を描いているのかを見たことがあります。1927年生まれですから、かなりお年寄りでしたが、一本の線をフリーハンドでしっかり描いていました。一本の線が生きていないと、絵が生きないという気持ちで描いているのだと語っていました。そんな気持ちで描かれた線と色の集大成ですね。ファンが多く、長い間親しまれている理由もわかりますね。松岡さんの訳文も本当に素敵な絵本です。

2013/05/21 23:44 | 子供が食いつく本


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