2015年10月06日(火)

木のうた

「きのうた」
イエラ・マリ (著)


この絵本には言葉がありません。一本の木が、季節と共に変化する様子を描いています。唯それだけなのに、繊細で美しい絵に見とれてしまいます。
「子供が食いつく絵本」に推薦したのには、確信があります。子供なら、自然の光の中で、木々の枝や葉っぱの色に、見惚れた経験があるはずだからです。

絵本を開けると、季節は冬で、まだ深く雪に埋もれています。次のページは土の中、リスが冬眠しているのが分かります・・・このまま時間は進んで、季節が変わり、木と周りにいる小動物達の命の躍動が、光と共に感じられるのです。一番読みごたえがあるのは、平面にあるはずの木が、すくっと立ち上がり、自然を直接的に見せてくれて、しかも色から季節の温度まで、自分が体験した自然と一体化できる点です。言葉は要らない絵本です!

2015/10/06 20:48 | 子供が食いつく本


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